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ROLAND SPACE ECHO 三兄弟修理

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 なんとも珍しく(?) ROLAND SPACE ECHO の 三兄弟が揃いました。

 左から修理が上がって今日納品の RE-150 / 真ん中が今日ご紹介させていただく RE-101 / そして右が昨日届きました RE-201 です。




 なかなかでしょ、。

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 今日ご紹介させていただく RE-101 は RE-201 のリバーブ無しバージョンです。
RE-150もリバーブの無いものですが、内部はRE-101と全く違います。
重量からして違いますよね、。


今回の修理はテープムラ(フラッター)が酷い、ガリがある、VUメーターのランプが点かない、VUメーターの針が”ゼロ点” に戻らない、時々音が出なくなる、、とのこと、、。

   気分的には ヒャー! ・・

早速内部を拝見、、 




ん、なかなか綺麗・・でもホコリはだいぶ溜まってました、、ね、。
作業中はマスクを忘れられません、、。

それにジャック部・・・
   もうこんなのでは驚きませんよね、、。




ランプの玉切れのための予備や貴重なノブ、その他の秘密のパーツはここに入れてます。
コツコツと貯めてきたパーツが役に立ちますね。




既にメーカー様はだいぶ前に修理の受付も終了されてますし、当然パーツの供給は終了してます。

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さてさて、VUメーター・・こんな状態でした。
電源を落としても ”ゼロ点” に戻りません。




それをバラしてと・・。

この場所は腕時計の振子みたいな細かいゼンマイ状の部分を調整するので、力まないように気を使います・・





ハイ、直りましたっと、、。

 早っ!

 いいえ、実際はここだけで一時間くらいかかりました。





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 今回は時間がかかりました、、。
でももうテープのランニングも問題なくなりましたし、もう少々細部を調整して仕上がりです。

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 よく”スペースエコーのモーターの動きが不安定で・・”といわれますね、。
確かにあまり高性能なモーターとはいえません。

しかしながら、大部分は調整と修理で直してきました。
諦めずに信頼の置けるショップにご相談されますことをお勧めいたします。


ただ、既に販売終了から数十年・・パーツの劣化の進行は止められませんね。
せめてオーナー様ご自身で清掃と、ヘッドのクリーニングは行ってくださいね。
それで寿命は格段に延びると思います・・

 折角の名機ですからね、、まだまだ使いたいですよね、。

ではでは・・・
 





 
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Author:First Touch
ギターを中心とした楽器修理のご紹介をさせて頂いております。
開業から16年になりました。 
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